債券投資、いつが買い時か

ポジション トーク

イラン戦争による原油価格の上昇を背景とするインフレの再燃とともに長期金利が上昇しています。


2026年6月11日現在、米国債10年物の利回りは4.4%、日本国債10年物は2.6%といったところです。

米国債10年(アメリカ10年物国債利回り)金利・チャート・推移 - 日本経済新聞

日本国債10年(新発10年物国債利回り・長期金利)チャート・推移 - 日本経済新聞


米国債10年物利回りは、2022年に発生したインフレを背景に2023年秋には一時5%を超えました。その後、インフレの鎮静化とともに利回りは低下しましたが、現在、インフレ再燃とともに再び上昇局面にあります。


今後、金利がどこまで上昇するのかはインフレ次第ですが、イラン情勢が不透明な状況では見通しは困難です。


様子を見たいところですが、資産運用利回りの目標を4~5%あたりにおいている投資家にとっては、米国債10年物利回り4.4%は、そこそこに魅力ある水準です。


債券投資の理想のタイミングは金利のピーク時ですが、残念ながら、いつがピークなのかはピークアウト後にならないとわかりません。


ではどうするか、分散投資という方法があります。投資予定額が100ならば、そのうち例えば20を初回投資として実行。金利上昇を追っかける形で追加投資、ピークを過ぎて金利低下局面になったところで投資打ち止めというのが理想形です。


もう一つの方法は、残余期間が2~3年の米国債を買うことです。利回りは10年債よりも落ちますが、2~3年後の満期時に金利がピークアウトしていれば10年債などの長期国債に乗り換えます。


さらに利回りは落ちますが、国債ではなく、ドル建てMMFで運用する方法もあります。


今回は、中東情勢次第では5%を超えて金利が上昇する可能性があります。そのことを念頭に置きながら、弾切れにならないよう慎重に投資を進めるのがいいと思います。


為替リスクが気になる人は、日本国債を買うといいでしょう。

個人向け国債であれば、価格変動リスクもありません。金利は、10年物変動金利タイプで1.74%(2026年10月募集分)です。


なお、日本国債の金利の見通しに関しては、インフレ要因に加え、今なお、政府発行の国債残高の5割近くを保有する日銀の方針次第です。金利上昇を嫌う政府の意向を受けて、日銀が10年物国債の金利を抑え込む可能性があります。


(追記)

2026年6月11日、欧州中央銀行(ECB)は、2023年9月以来、2年9カ月ぶりの利上げを行いました。


(関連情報)

個人向け国債窓口トップページ : 財務省


(関連記事)

米国債への回帰進む 日本勢、3カ月ぶり買い越し 生保は日本国債を重視 - 日本経済新聞